2001年参議院選挙


今世紀初の国政選挙である参議院選挙の投票日が、いよいよ明日に迫ってきているのだが、まだどの政党に投票するかは 決断しきれていない。

今回の選挙は、ここ数年の間に行われた過去の選挙に比べて、国民の関心が高いと言われている。その一番の要因は小泉首相の人気にあるのかもしれないが、 同時に、非常に活発に参議院選挙に関する報道をしているマスコミの影響もあるのかもしれないが。

小泉氏は首相に就任してから常に、構造改革を強く主張している。また、改革には国民への「痛み」を伴うと言うが、この「痛み」と言う言葉の意味が、僕などには 今だはっきりと理解できない。また、不良債権を3年で解消するとも主張しているが、景気回復の見通しが全くついてこないこの状況下で、果たして解消する事は 可能なのだろうか。逆に増加する可能性もあるのではないだろうか。
故に、これから実行すると主張する構造改革に対し、具体的にどのような策を持って対応しようと考えているのか知りたい。

先にも書いたが、今回の選挙に関してマスコミの活動も活発だと思う。その印象を強く持ったのが何度か党首討論を放送した事だ。
その場で、与野党の党首は確かに討論を行っていたとは思うのだが、僕に理解力が乏しかったのかもしれないが、与党は勿論、野党が言わんとする事も 掴みきれなかった。
だが、自由党の小沢が、今のままの自民党では改革はできないと言いきっていた。その通りではないだろうか。
実際、過去にも橋本内閣などが構造改革を訴えていたが、結局は出来ずに終わっている。
また、バブル崩壊後の経済政策でも、公共事業などにこれまでに多額の税を投入してきたが、 経済再生はなされていない。
バブル崩壊からこれまでの間に、野党は一体何をしてきただろうか。ただただ文句を言うばかりで、結果的には何も出来ていないのではないだろうか。 主張はしても、実行に移す事が出来ない野党にも大きな問題がある。

しかし、国会での与野党の構図を構築しているのは僕達国民の、選挙における投票だ。
僕達の判断にも大きな責任があるのではないだろうか。 明日は勿論投票に行くが、曖昧な判断によって誰に、あるいはどの政党に一票を投じるかを決める事は出来ない。


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