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子供の頃、高知市に住んでた時には、よく読んでいた童話やテレビの影響もあったのだろうか冬になると雪に強い憧れを持っていた。 だが、南国という事もあってか高知市では滅多に降ってくれる物ではなかった。天気が崩れ、何かが降り出しても大体は雨だ。たとえ降るとしても、 少しの間だけ降るだけで、本格的に降る事は本当にまれだ。なもんだから、たとえ夜にほんの少しでも降ってる事に気づけば、 はしゃいで外へ出たものだ。
だが、高知は平野よりも山が遥かに多いとこである。同じ高知でも、平野と山では環境もかなり異なるもので、実際、小学生の頃に高知市から 四国山地の高いとこにある山村に移り住むと、生活の環境も大きく変わった。

最も変わったのは冬だった。高知市では滅多に見られなかった雪が、早ければ11月下旬から遅くとも12月上旬には降り出すのだ。 この頃になると、毎年初雪が降るのはいつだろうかと、気にしつつ楽しみにしていたものだ。
そして、雪が降っているのが分かると、高知市に住んでた頃と同じようにやはり外へ出て見てしまっていた。
だが降ってくる雪は違う。市内で降っていた雪は小さな物ばかりだったが、山村では色々な雪が降ってくる。小さな雪から大きな雪まで。また 雨と違って、雪が降り落ちてくる時は音がないのだ。風もなく、静かな空間をゆっくりと真っ直ぐ落ちてくる時には、ただただじっと見ていた。
しかし、生活の中ではかなり苦しめられた時もあった。
雪が降り積もれば、当然バイクに乗れないし、山へ仕事に行ってる時には寒くてたまったもでのはなく、震えながら仕事をしていた事もよくある。 何よりも一日中寒かった。

あの山村では、今年も11月末には雪は降り始め、山の高い所では、かなり積雪した所もあるらしい。
あの山村から市内に戻ってからもう何年も経つが、あの頃の暮らしが懐かしく思えてくる。


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