クリスマス



今年のクリスマスは、ここ数年とは異なった過ごし方をしてしまった。
クリスマスといえば、子供の頃にはいつもと違う素敵な日というイメージを持っていた事と、何らかのプレゼントが もらえるという事もあって、この日が近づくと喜んでいたものだが、大人になってくると変わってくる。子供の頃のように 楽しむという事はなくなっていたのだが、それでもクリスマスに対するイメージはそれなりに残っていて、音楽を聴くなど 何かをしながら軽く楽しんできていた。だが、今年は英会話教室でクリスマスパーティーを開くという事で、 僕も参加する事になってしまった。

始めは、このパーティーを開いた時には適当に参加すればいいのかなと軽い気持ちだったのだが、パーティーの 一週間前の授業の時に、久しぶりにプリントを渡されそれに書かれてた小さなクリスマスのストーリーをその日に授業に出てた 僕を含めた3人の初級者と宣教師の4人で、短く区切った文を順番に読んでいく事をパーティーでやると言われてからは、 ずっと緊張の日々を過ごす事になってしまった。
何といってもパーティーで読むと僕達が知ったのは、授業でストーリーを読んだ後だったのだ。授業で英文を読んだりする時には、 発音よりも単語の意味のチェックを主に行ってしまう。
だからパーティーの時、果たしてちゃんと読むことが出来るだろうかと凄く焦ってしまった。授業の時には、発音が分からない単語が 多かったのだから。

だが、突然の事であろうとやると決まったからには逃げる訳にはいかない。そんな事すれば、当然他の2人に迷惑が かかってしまう。で、故障気味の電子ブックを無理矢理使ったりして、分からなかった単語の発音も大体分かるようになり、 何とかなると思いつつ毎日練習を繰り返していった。
そして当日、まずいつも通りの授業があったのだが、ここでまずストーリーを読む最後の練習をやる事になったのだが、 これは有り難かった。それまでどうにも発音の分からない単語が幾つかあって、それを聞く事ができたから。

授業の最後には、またまた突然に「Silent Night」の歌詞が書かれたプリントを渡されて、みんなで歌う事になってしまったのだ。 これも発音しきれないとこもあったけど、メロディーは分かっているので、僕なりに懸命に歌っていよいよ本番のパーティーへ。
そして、みんなの前に並んで、いよいよ本番が始まる。僕自身は緊張しているつもりはなかったのだが、途中で順番を間違えて読んでしまった。 しかもかなり緊張したような、ぎこちない発音で。すぐに宣教師から間違っていると指摘されてちゃんと読んだけど、この時は 恥かしかった。その後は、これといったミスもなく終える事が出来てほっとした感じだったろうか。聞いてくれてたみんなから拍手を もらった時はやっぱり嬉しかった。 僕達の後からは、上級者達が読んでたけど、やっぱりレベルが違うわ。と実感させられたね。

その後は、食事したり会話したりと結構楽しかった。何よりも、奇遇だったのだろうか、学生時代の知り合いに数年ぶりに 合う事が出来たのだが、彼との会話が一番盛り上がってた。主に、学生時代の頃の思い出話をしてたけど。それまで知らなかったのだが、彼はキリスト教徒fらしく、 教徒という事で参加してたらしいのだが、分からないものだ。
最後の方では、ギフトの交換というのがあって、これってみんなが持ち寄ったギフトを、みんなが輪になって最初に選んでおいた物を、 宣教師がスタートをかけて、時計回りに回してストップをかけた時に持ってた物を受け取れるというものだった。この時は、何が受け取れるのかなと ちょっとワクワクだった。

そして、パーティーが終わって後片付けをある程度手伝っていたら、最後の後片付けは教徒さん達だけでやるみたいで、僕達は先に帰させてもらったが、 大人になってからのこれまでのクリスマスとしては、最も印象に残るものになりそうだ。
最初、参加する事になった時は、本当に軽い気持ちだったんだけど、今はいい思い出になったかなといった感じだ。


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