物足りなかった夏



今年の夏はもうすぐ終わる頃となってしまったが、今年は思いっきりの夏を感じさせてくれない、物足りない季節となってしまった。
いつもの今頃ならば、 夏の暑さに参り切り、早く秋に変わってほしいと思っているのだが、今年は一日でも長く夏に続いてもらいたいと思ってしまっているのだから。

何と言っても今年は梅雨気が長かった。いつもなら7月の中旬に梅雨明けする筈なのだが、その頃を過ぎても中々明けてはくれなかった。だが7月下旬に入ってやっと九州南部が梅雨明けして、 高知平均よりも9日も遅れてやっと梅雨も明けてくれて、これから本格的な夏が始まるんだなと思ったのである。
だが、思うようには行ってはくれないもので、何日か夏らしい天気が続いたと思ったら、梅雨に逆戻りしたようでもあり、一気に秋に進んでしまったようでもある、そんな天気となってしまったのである。

冬生まれでありながら夏好きの自分にとっては、この頃は辛かった。冷んやりして、陽射しは弱いし、夏を感じさせてくれるものがない。今年は冷夏ともよく言われたが、もしかするとこのままつまらない夏のままで終わってしまうのかと、何度も溜息をついたりしていたが。

だが、逆戻りしたような頃を抜けると、何とか夏らしい天気に戻ってくれて、月末までは何とか夏らしい雰囲気となってくれたかなといった感じであるが。
しかし、毎日暑い日々を過しているのに、それを喜んでしまっていたなんて、変な感じではあるが。

来年はいつも通りの、この頃に早く秋に変わってくれと思わせてくれるような、そんな夏となってくれる事を願っている。


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