8月13日(日本時間14日)からギリシアのアテネで始ったアテネオリンピックが、29日(日本時間30日)に終わった。今年に入ってから、その日が近づくに連れて、オリンピックへの意識は段々と高まっていったが、
同時に始るまでがとても長く感じられた。 開催まで後10数日手前となると、後何日で始るんだなと毎日意識しながら、過していた事を思い出す。この後10数日が最も長く感じられていたかなも思えるが。 そして始ってみると、逆に時間はあっという間に過ぎていってしまった感じである。それだけ、時間も忘れ、毎日このオリンピックに夢中となってしまっていたのかも知れなけど。 今大会での、日本選手達の頑張りは本当に素晴らしかった。金メダルの獲得数は、東京オリンピックに並ぶ16個となったし、合計ではロスアンゼルスオリンピックを超える過去最多の37個となったのだから。 日本選手のメダルの獲得は柔道の女子の48キロ級の谷の2連覇、そして男子60キロ級の野村の3連覇から始ったのだが、その後の選手達の活躍ぶりには毎日どれだけ熱くさせられた事だろうか。 だが、逆に悔しい思いをさせられてしまった事も何度もあったが、それだけ選手達の頑張りに引き込まれてしまっていた為だろうかなどとも思ってしまう。 中でも、柔道男子100キロ級の井上の準々決勝の試合は、最も悔しく思わされていたろうか。相手はオランダの選手だったろうか。先に技を仕掛け優勢に立つと、その後は完全な逃げ腰だった。 だが、それを無視するかのように主審は指導を取らない。そのまま時間は経っていく。 相手は逃げ腰で完全なカウンター狙いの姿勢だった。となると、井上は中々思う様に技を仕掛ける事が出来なくなってしまう。どのような心境となっていたのだろうか。残り10数秒頃だったろうか、予想外な事に相手に一本を決められてしまったのだ。 あの主審が、ちゃんと指導を取ってくれていれば、間違い無く結果は異なっていたと思うのだが。 逆に陸上女子マラソンでの3人の日本選手の頑張り、そして野口による高橋尚子に続く2大会連続の日本選手による制覇や、競泳での男子400mメドレーリレーでの44年ぶりのメダル獲得なども、生中継を見ていた事もあってだと思うが、もの凄く熱くなっていた事を覚えている。 その他テレビで観る事の出来なかった競技が多かったんだけど、その結果を知っただけで、どれだけ嬉しく思った事か。悔しく思った事だろうか。 大雑把に思い返してみると、13日から29日までの間、何だかオリンピックの事ばかりを考えていた様な気がしないでもない。 そして素晴らしい結果を残した選手達、惜しくも予選の段階で終わってしまった選手達や、メダルまで後1歩まで進みながら掴み切れなかった選手もいたと思うけど、どの選手も精一杯力を出し切って挑んでいた事は間違いないだろう。でなければ、日本中の人々の心を引き着ける事はなかったと思うから。 本当にオリンピックに参加した選手達が、素晴らしい活躍をしてくれたと思う。 |
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