今年のプロ野球界では、色々な騒動があった。その発端は、近鉄とオリックスの突然の統合の情報からではなかったかと思うが。
その後には、ここぞとばかりに来シーズンから1リーグ制にするといった事を主張するオーナーが出始め、選手会が強く反発していたが、
ドラゴンズファンである僕もうんざりする気持ちとさせられていた。
だが、またその後に色々な展開があって、意外にも数名のオーナーが変更する事となり、来シーズンからも2リーグが維持される事となった。
また、近鉄、ダイエーに変わって楽天、ソフトバンクが新たに球団を持つ事となり、メジャーと同じく交流試合が組まれるようになるなど、改革も行われていく事が決められていたみたいだ。
そんな球界の激動の中で、中々解決されずにいたものがあった。岩隈とオリックスにおける、岩隈問題である。 彼は近鉄のエース投手。
近鉄の他の選手の中にもオリックスに入団する事を拒否する意思を持っていた者はいたのではないかと思うが、彼もその1人で統合される以前よりオリックス入団を拒否していたみたいだ。
しかし、何とか説得出きるだろうと判断していたのだろう
オリックスが先月プロテクタを発表した時に岩隈もその中に加えていた。その時にも入団の拒否の意思を表明していたみたい。
それに対して、オリックスは野球協約などを主張して4回の会談で彼を入団するように説得していたみたいだが、全て拒否され、そして結局オリックスは諦めたのだろう12月22日に金銭トレードで
楽天へ入団する事が決定するになった。
このオリックスと岩隈の問題に関して、岩隈の行為を我侭だと意見する者もいるみたいだがどうだろうか。
岩隈は間違い無く近鉄と契約をしていた。その近鉄バッファローズは統合となっているが、オリックスに吸収合併されたと見るのが正しいのではなかろうか。
となれば、その時点で、すでに岩隈はオリックスの所有選手となっているのかもしれない。
この統合の部分だけを見て、岩隈の行動を見れば確かに我侭と言う言葉は当てはまるのかもしれない。だが、統合する以前の9月23日に、オリックスは選手会と労使交渉を行い「選手の意思を尊重する」事で合意すると
していたらしいのだ。
この合意は、統合したと後にオリックスに残るか楽天に移籍するか選手に選択する権利を与える契約がされたのではないかとも思えるのだが。と考えれば、決して岩隈が我侭な行為をしていたとは思えない。
逆に、「選手の意思を尊重する」と合意しておきがなら、選手の意思を無視して強引にオリックスへ入団させようとした球団の方にこそ問題があるのではないかと思うのだが。
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