今年の11月のとある休日、ちょっとした気まぐれから、久しぶりに筆山へ行ってみようかと思い始めたのだ。市内には幾つかの山があるのだが、その中で筆山は2番目に低い山ではなかろうか。 海抜は117mらしいのだが、この低い事を活用したのではなかろうかなどと勝手に思ったりしているのだが、市が頂上へ通ずる道路を設け、筆山公園という物を造っていたのだ。 小学校の頃には、よく学校の遠足で筆山に連れて行かれた事もあったと思うし、日曜日に知り合いのお姉ちゃんに兄弟と共に連れて行ってもらった記憶もある。かなり思い出深い所でもあるのだ。 気まぐれとなった切っ掛けは、ただ買い物に出掛けていた時に、ほんのちょっと筆山が見えただけだったろうか。その時に何故だか行ってみようかなと思い始めてしまったのである。 どうして、 突然にその様に思ってしまったのか何だか分からないが、部屋に買って来た物を置くと、筆山へ登るのは何年ぶりだったろうかなどと思いつつ、すぐに上り口へと向った。 登り口には、歩行者のみを対象とした通路と、車やバイクなどをメインとした道路がある。最初は、ほんのちょっとだが道路から登ってもいいかなとも思ったが、やはり歩いて登るのだから通路がいいだろうと、 最初の階段を登り始める。 その後はずっと登り坂が続くのだが、あっという間に息が切れてしまってた。この時には、山を登っているのだから当然の事だろうなどと思っていたろうか。 そして、 まず頂上手前の駐車場から少し降りた所にあるもう一つの駐車場に出る。そこから、頂上手前まで道路を歩くのだが、この時に同じく頂上へ向ってた男性から気軽に声を掛けられたのだが、それが何だか嬉しく感じていたのだが。 そして頂上に登ると、まず昔からあった港方面の市街地を一望出来るベンチを探して、それに座りちょっとのんびりとする。 次に、最も上にある広場に行くと、そこには昔からのベンチと共に、 僕が小学生の頃には無かったのではないかと思われる滑り台やブランコなどがあったりして、その風景が結構良かったのだ。 ベンチに座って、その風景を見ていると、 何だかカメラを持ってきてれば良かったかななどとも思ったりしてしまっていたが。 その後は、また最初に出た頂上手前から少し下がった所にある駐車場に降りた時に、何も悩む事も無く、高見山の頂上かと思っているが皿が峰へと一気に向ってしまった。 気まぐれから筆山へ行こうかと思ってた時には、 ただ久しぶりに筆山公園へ行くというだけだったのだが、いざ行ってしまうと、すぐ目の前に見える皿が峰にもどうしても行きたくなってしまう。 ただ、道路からの距離は短いのだが、登り坂が非常にきついのだ。そのせいもあってか、 登ってる途中からもの凄く呼吸が激しくなって、激しく息を切らしながら必死に登っていたのだが。 すると、上から降りてくる女性がいたのだが、この方も気楽に声を掛けてくれて、この時も何だか嬉しくて、 最初の男性と同じくしっかりと応えさせて頂いたが。 また、皿が峰に登り切ると、またベンチに座って一面出来る市街地をのんびりと見た時に、何とも言えない心地良さがあった。 通ってた小学校はあそこにあるなとか、勤めている店はあそこ付近だなとか思いながら見たりもしていたが。 そして皿が峰を降り出した時にもの凄い学生達と接する事となったのだ。 僕がつい先程まで、激しく息を切らしながら必死に登っていた登り道を、彼等は全く息を切らす事無く駆け登ってきていたのだ。 恐らく市内の高校野球部の生徒達ではなかったかと思うのだが、彼等を見ていると、今の自分が如何に体力不足であったかと思い知らされてしまったのだが。 また彼等は、擦れ違う時に「こんにちは」などと気楽に声を掛けてくれていた。 この時も、勿論みんなに応じさせてもらったが、やはり何だか嬉しく感じていた。 そして、これらの影響がってだろうか、その後にも学生達とは異なる登山者と擦れ違う時にも互いに挨拶をするようになっていたし、 登り始めてから降り切るまでには1時間程だったかと思うけど、ただこの時間がもの凄く充実した楽しい時間だったなと思えるのだ。 ちょっとした気まぐれからの行動だったのだが、僕にとってはもの凄く意味のある事だったのかなとも思えているのだ。改めて、この日筆山へ行って良かったなと思っている。 |
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