国民栄誉賞



なでしこジャパンが8月2日、「国民栄誉賞」を受賞する事となった。 ワールドカップでの初優勝と同時に、それによる国民への「頑張ろう」という心理的な大きな影響を与えた事が認められたとされている。

受賞の発表は、午前中に枝野官房長官より行なわれたが、理由として「初優勝の偉業を成し遂げ、 最後まであきらめないひたむきな姿勢によって、国民にさわやかな感動と東日本大震災などの困難に立ち向かう勇気を与えることに顕著な業績があった」。

今年ドイツで行なわれていた女子サッカーのワールドカップ。準々決勝では、 3連覇を狙うとされていた優勝候補であり、日本が勝った事が無いドイツとの対戦。 多くの者が、勝てないと予想していたんじゃないだろうか。

だが、彼女達の勝利への強い思いとこれまでに積み上げてきていた成果が試合にしっかりと現されたんだろうな。 優勝候補であるドイツに全く圧される事は無く、延長の末に1-0と勝利を得ている。

準決勝の相手も、対戦の成績が決して有利では無いし、選手たちの体格も相手側が大きく上回っているスウェーデンとの対戦。 この試合も、苦しいのでは無いか、やはり勝てないだろう。だが、多くの者が勝って貰いたい、 メダル獲得を確実にしてもらいたいと応援してたんじゃないのか。

この試合も、予想外とされているが日本が押し気味に試合を進め、先制はされるがすぐに追い付き、 逆転をし突き放し3-1で勝っている。この展開を、世界の多くの者が予想外と思わされていたんじゃないのかな。

そして、決勝はこれまでに21敗して一度も勝った事が無かったアメリカとの対戦。今度こそ、 勝つ事は難しいと日本の多くの者も思ってたかもしれない。だが、彼女達の活躍に惹かれてか、 決め付けるのでは無く頑張ってほしいという思いが高まり、多くの者が応援する様になっていた。

この試合はさすがにアメリカペースで進んでいた様で、後半にアメリカが先制を決める。だが、 直後に日本が同点に追い付き、延長へと持ち込んだ。
延長前半に、またアメリカに2点目を獲得され、 後半も残り少なくなった時に、もう駄目なのかと思わされた者達が多かったのかもしれない。 だが、後半12分に同点ゴールを決め、PK戦へ持ち込んでしまった。
キーパーの活躍もあり、3-1で勝利を獲得した。

どの様な苦しい展開となっても、決して最後まで諦める事無くプレーを行なっていた彼女達の姿に、 日本中の多くの者が勇気を活力を与えられたとしている。

この事をどう思ったのか分からないが、テレビなどは完全なヒーロー扱いしてしまい、毎日の様にテレビ出演させたり、 彼女達の行動を追いまくってたみたい。これは、彼女達にとっても一寸迷惑な事なんじゃなかったろうか、と思えてしまうんだが。

また、団体へ初めて国民栄誉賞を授与させるのが菅内閣であり、彼女達を自分の浮揚させる道具にしているんじゃないかとも言われている。 その事に関し、閣僚からも反論は有るみたいだ。

だが、彼女達は苦しい状況の中でしっかりとトレーニングに励み、現在の実力を積み重ねて行っている。 そして、あの様な偉業を達成したのだ。その事が、多くの日本人に影響を与えている事も確かだろう。

現在の内閣の事など関係無く、「国民栄誉賞」を授与される事となっても可笑しくはないだろう。


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