完走を目指して |
1台目のNSRを失った後、少し間を置いて知り合いのバイク屋に、新たにNSRを探してくれと頼むが、彼は乗り気ではなかった。
となれば、自分で探すしかない。市内のバイク屋を何軒か見て回って、数台の中から1台目よりも年式の新しいNSRを選び買った。 前よりも新しいタイプのNSRだ、前のよりもより走りやすく、速く感じさせてくれるだろうと思っていたのだが、期待外れだった。 前のに比べれば加速は鈍いし、コーナリングも思うようにいってくれないし、更にタイヤのグリップも弱く、コーナリングの時など滑りやすい感じがあった。 その上に燃費も、前のに比べるとかなり悪い。しかし、これがノーマルなNSRだったのだろうか。だとしたら、前の奴がいかに凄い奴だったかを 感じさせられてしまう。 加速や燃費に関しては、どうしようもないが、コーナリングに関しては僕自身が2台目になれればいいだけの事だし、ある程度走っていれば それなりに走れるようにはなる。また、タイヤはダンロップのハイグリップに替えたのだが、前のタイヤとは格別だった。前のタイヤだと 滑りやすい面もあったのだが、替えたタイヤはそんな不安を感じさせないし、かなり深くバンクというか車体を倒しても、こけるという不安を感じさせない。 コーナリングにもいい影響を与えてくれていた。 そして、軽くツーリングなどをしている内に、2年前の夏がやってくる。
また、足摺に行こうと思い始めたのはいつ頃だったのか覚えてはいないが、
須崎へ出てからは、1年前と同じペースで走って行き、宿毛ものんびりする事無く走り抜け、そしてR321のサニーロードへと入って行った。
1年前に事故ったとこへ近づくと、思わずペースを落としゆっくりを走ってしまう。
土佐も車の多いとこで、流れも鈍い。こんなとこを走る時には車と歩道の間に、いい具合に隙間ができるので、よくそこを走って行くのだが、3年前も
そうだが2年前も同じように走っていた。この時には、車の動きには必ず注意して走っているのだが、2年前には先の見えない見通しの悪いカーブを通り抜けた時に、
いきなり歩道によっている軽四のトラックが目に入った。1年前と同じように道を塞がれたのだ。慌ててブレーキング。何とかなるかとも思ったが、またしても前輪がロックし、
僕は前に飛ばされた。
軽四トラックの人は、大型店の駐車場に車を止めて、僕に何かを話し掛けていたが、さっさとどこかへ消えていった。
僕は10代の頃からバイクに乗り始め、1台目のハスラーからずっと2ストにこだわって乗ってきていたのだが、このNSRを最後に2ストから
離れる事にした。といっても、まだ2ストへの思いは持っており、時折街中を走るNSRやアプリリアなどを見つけた時は、思わず見入ってしまう。 今持っているのは、90年式のスズキの400だ。3月に愛車を失ってから、あちこちとバイク屋を探しまわって見つけたバイクだが、 ネイキッドタイプでは速い方で、気に入ってるよ。だけど、これからは速く走る事ばかり求めるんじゃなく、旅を楽しむような走り方をしたいと思っている。 もう、あんな事故にはあいたくないから。 |
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